SynologyのDS923+を写真管理用のプライベートクラウドとして利用しています。
自作PCから撮影した写真を保存したり、DS923+のストレージにある写真を編集したりするときに、1000BASE-T(1Gbps)の有線LAN接続では通信速度がボトルネックになったため、10GBASE-T(10Gbps)の有線LAN環境を構築してみました。
前回のお話
SynologyのDS923+を使い始めたときの記事がこちらです。
今回、用意したもの
10GBASE-T(10Gbps)の有線LANを構築するため、以下のものを新たに用意しました。
スイッチングハブ
スイッチングハブは、10Gbpsに対応したポートが2つ、1Gbpsに対応したポートが8つ設けられたNETGEARのGS110MXを選びました。今のところ10Gbpsの通信をするのはDS923+と自作PCの2つなので、必要最低限にしています。
GS110MXは法人向けの製品でもあり、パッケージの中にはラックマウント用の金具などが入っていました。一般的な家庭用のスイッチングハブのように横置きで使うこともできます。
Synology DS923+対応の拡張ネットワークカード
DS923+は標準のパッケージには10Gbpsに対応したLANポートがありません。対応する拡張ネットワークカードを追加する必要があります。
公式サイトから対応するネットワークカードを検索できるので、確認してから購入しました。
DS923+に対応するのは、E10G22-T1-Miniです。10GbpsのLANポートを備えた小型のボードです。
自作PC用のLANボード
自作PC側にも10GbpsのLANポートを追加するため、BUFFALOのLGY-PCIE-MG2を購入しました。10Gbps対応の製品はたくさんあるため、購入時点で最も評価が高い製品にしました。
一般的な形状の小型のPCI Express用のLANボードです。
カテゴリー6aのLANケーブル
スイッチングハブと自作PCの間を接続するため、LANケーブルを追加購入しました。
スイッチングハブとDS923+の間のケーブルは、すでに持っていたカテゴリー6aのケーブルを利用しました。
スイッチングハブから自作PCまで室内を配線するため、フラットタイプにしました。
取り付けた様子
DS923+に拡張ネットワークカードのE10G22-T1-Miniを取り付けた様子です。
DS923+背面の拡張スロットをドライバーで開けて取り付けました。
E10G22-T1-Miniを差し込み、ついていたネジで再度固定して完了です。
自作PC側にLANボードLGY-PCIE-MG2を取り付けた様子です。グラフィックカードの空気の流れに影響しないように、一番下のPCI Expressのスロットに追加しました。
最後にスイッチングハブとLANケーブルで接続して完成です。
右側の9、10番ポートが10Gbpsに対応しており、LEDの点滅パターンで10Gbpsで通信できているかを判別できます。
ベンチマーク
設置完了後にDS923+上のストレージに対するRead/Write性能のベンチマークをとってみました。左が1000BASE-T(1Gbps)のとき、右が10GBASE-T(10Gbps)のときの結果です。
ネットワークの通信速度を10Gbpsにしたことでボトルネックが解消されて、ストレージのRead/Write性能を改善できました。