SynologyのDS923+を写真管理用のプライベートクラウドとして利用しています。
ネットワーク経由で写真データを閲覧できたりと便利なのですが、自然災害による急な停電や、雷サージでDS923+自体が壊れると大事なデータが失われるリスクがあります。
今年の夏は台風で停電なども発生しているため、UPSを導入してみました。
事前準備
接続する機器の消費電力を計算
UPSを購入するにあたって、接続する機器の消費電力を調べました。
Synology DS923+以外にも、UPSで停電を保護すると良さそうな家電として、HDDレコーダーと、PS5を接続することにして、合計の容量を計算しました。
UPSの容量にはVA表記とW表記の2通りがあるため、ドスパラの解説を参考にしました。
Synology DS923+の互換性リストから候補を探す
おおよその必要な容量が分かったのちに、Synology DS923+の互換性リストから候補になるUPSを探しました。
購入したUPS
最終的に選んだUPSは、CyberPowerのCP750PFCLCD JPです。
2023年7月発売の新製品だったためか、Synology公式サイトの互換性リストには記載されていませんでしたが、前モデルのCP750SWLT JPは記載されていました。
また、電源の確保とは別ですが、LANポート(RJ45)の雷サージの保護機能が備わっているため、この製品にしました。
CP750PFCLCD JP - UPSシステム | CyberPower
わりと小さ目のダンボール箱で届きました。
当然ながらバッテリーが入っているので、見た目の大きさに反してずっしりと重いです。梱包重量は7.6㎏です。
箱から取り出してみた様子です。小型のパソコンのような見た目です。
設置した様子
付属の説明書に従って保護したい機器を接続しました。
UPS裏側の上部にLANケーブルを接続し、サージ保護付きのバックアップコンセントにDS923+, HDDレコーダー, PS5の電源ケーブルをつないでいます。
この後、UPS付属のUSBケーブルを使って、UPSの管理用USBポートと、DS923+のUSBポートを接続しました。
Synology DS923+上の設定
DS923+のコントロールパネルから、UPSのバックアップ電源に切り替わったときの動作を設定します。
Synology NASがスタンバイモードに入るまでの時間は、停電によってUPSのバックアップ電源に切り替わった後のDS923+の動作を決める時間です。
今回の設定では、バックアップ電源に切り替わった後、10分後にDS923+のデータ損失を防ぐためスタンバイモードに切り替えています。
さらに、DS923+がスタンバイモードに入った後、今度はUPS側をシャットダウンするオプションを有効にしています。このオプションを有効にすると、UPS上のバッテリーを使い果たしてしまうのを防げます。
デバイス情報ボタンを押すと、USBポートで接続しているUPSの情報を確認できます。
バッテリ駆動の試験
DS923+側の設定後に、UPSのバックアップ電源への切り替わりと、その後のUPSのシャットダウンを試験しました。
通常の電源が入力されている際の表示がこちらです。
UPS本体の電源ケーブルを抜くと内蔵のバックアップ電源に切り替わりました。
UPSのディスプレイ上も、バッテリーから給電している表示になります。
10分経過後にDS923+がスタンバイモードになり、そのあとにUPSが自動シャットダウンする動作を確認できました。