Insta360 ONE RSに放熱対策をして撮影中の熱停止を防ぐ

Insta360 ONE RSと4Kブーストレンズを使って車載動画を撮影しています。
4K/60fpsの最高画質で撮影していると、Insta360 ONE RS自体が熱くなり、録画データを保護するための熱停止状態となりました。

熱停止前までの録画データは保護されるのはとても良いので、もう少し長い時間撮影を続けられるように、撮影中の熱対策を試すことにしました。

用意したもの

Insta360 ONE RS用アルミケース

Insta360 ONE RS用のアルミケースを用意しました。標準のマウントブラケットはプラスチック製のため、それよりも熱を逃がしやすいケースに変えてみるためです。

Insta360 ONE RS用のアルミケースは選択肢があまりなく、こちらの製品にしました。

シンプルな形状のアルミケースです。Insta360 ONE RSを取り付けた後は、Oリングがついたネジで固定するタイプでした。自分は自動車に取り付けるので気にならなかったのですが、バイク用に考えている方は振動で外れてしまわないかを気をつけたほうがいいかもしれません。

振動でネジが緩む気はするので、固定部分が爪になっている製品を探したのですが、見つかりませんでした。

放熱シート

アルミケースと、Insta360 ONE RSの隙間を埋めるための放熱シートも用意してみました。アルミケース自体は取り付けると動かない程度に固定されているのですが、微妙な隙間がありました。製品の個体差があるかもしれません。

厚みが複数ある製品ですが、0.5mm厚にしました。

ヒートシンク

Insta360 ONE RSの本体が熱くなると熱停止するので、内部の熱を逃がすようにヒートシンクを購入しました。サイズが色々ありますが、お手頃なものから選びました。

届いたヒートシンクがこちらです。
製品ページの写真は、長辺方向の切れ込みのみのものでしたが、短辺方向にも切れ込みが入っているヒートシンクが届きました。

卓上扇風機

放熱対策をした後に、卓上扇風機を追加で用意しました。
放熱だけでなく、風をあてて冷却するとどうなるかを試すためです。

車内に設置するので取り付けた位置からInsta360 ONE RSに向けて方向を変えやすいスタンド型にしました。

取り付けた様子

放熱対策 - アルミケース

Insta360 ONE RSにアルミケースを取り付けた後、隙間がありそうな場所に放熱シートを貼ってみました。隙間がなくなり、ギュッと詰まった感じになりました。

ケースを取り付けるときも放熱シートがずれないようにゆっくりと滑らせるようにしています。

放熱対策 - ヒートシンク

ヒートシンクはInsta360 ONE RSの本体コアに貼り付けました。熱伝導性のある粘着シートつきなので、取り外しもできます。

冷却用扇風機

放熱対策をしたInsta360 ONE RSに風をおくるときの状態を試しました。40cm程度の距離で、そよ風程度の弱風をあてています。

ベンチマーク

それぞれの放熱対策を取り付けたときに、熱停止で撮影が止まるまでの撮影時間を計測してみました。

エアコンの効いた一定温度の室内で、デスク上にInsta360 ONE RSを置いて撮影しておき、熱停止で自動的に止まるまでを条件にしています。

Insta360 ONE RSは、30分弱で一度撮影ファイルを保存するときに撮影が途切れますが、そのまま撮影し続けて複数のファイルの合計撮影時間をグラフにしました。

検証パターン1:標準が、なにもつけていない状態です。

検証パターン2のアルミケースをつけただけでは撮影時間は伸びませんでしたが、検証パターン3でヒートシンクをつけると、安定して40分前後まで撮影できるようになりました。

検証パターン5と6では、ヒートシンクを1個から2個に増やしてみましたが、あまり効果がでませんでした。

検証パターン7では、扇風機で風をあてて冷却しながら撮影しており、熱停止せずにバッテリー残量がなくなるまで撮影できました。