Mini ITXサイズの小型PCを作る #2 組み立て

Mini ITXサイズの小型PCを作った備忘録の2回目です。
今回は揃えたパーツの組み立てをまとめます。

 

パーツ選びをまとめた前回の記事はこちらです。

takuya1984.hatenablog.com

組み立て

マザーボードにCPUを取り付ける

Ryzen5 4500 Boxを開封してCPUと、リテールクーラーを取り出します。
CPU上のヒートスプレッダは組み立てると見えなくなるので、記録用に写真を撮りました。

マザーボード ASRock B550X-ITX/acを箱から取り出します。Mini ITX規格なのでコンパクトです。

CPUソケットにRyzen5 4500を載せて固定したところです。

CPUグリスはSMZ-02Sを用意しました。塗名人キットも購入してみたのですが、中央1点盛りにしたので今回は利用しませんでした。別途、CPUグリスの塗り直しのときに使おうと思います。

塗り拡げずに中央1点盛り、グリスの量は適当です。

Ryzen5 4500 Boxに付属のリテールクーラーを取り付けました。
均等に力が加わるように四隅を少しずつネジ止めしました。

マザーボードにメモリーを取り付ける

DDR4-3200(PC4-25600) 16GBメモリーの2枚組です。

向きに気をつけながら、2つのメモリスロットに順番に取り付けます。リテールクーラーは小さめなのでメモリ取り付けには干渉しませんでした。

メモリスロットの上部にも迫り出すような大きいサイズのトップフロークーラーの場合は、メモリーを先につけたほうが良いかもしれません。

マザーボードにM.2 SSDを取り付ける

マザーボードに付属しているヒートシンクを取り外してから、M.2 SSDを固定します。
ヒートシンクの裏側にフィルムが貼ってあるので取り外しました。

PCIeスロット横に固定されます。

PCケースにマザーボードを固定する

PCケースのCooler Master NR200Pは、トップパネルのフレームを外せるのでコンパクトなケースでも組み込みやすくなっています。

バックパネルをPCケースに取り付けてから、マザーボードをネジ止めしたところです。

PCケースに電源を取り付ける

SFXサイズのMPY-6501-SFHAGV-JPは、フルモジュラー式になっています。

PCケース付属の電源ラックに固定したところです。
NR200Pはフロントパネル側とサイドパネル側の2箇所から電源を取り付ける場所を選ぶ形式ですが、今回は長めのGPUを組み込むため、サイドパネル側(マザーボード横)に固定しました。

GPUを取り付ける

PCIeスロットにASUS ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMINGを取り付けた様子です。
3連ファンの長いGPUですが、問題なく収まりました。

重量があるGPUなので若干たわんでいます。

仮配線して起動確認する

すべてのパーツを取り付けたのでマザーボードへの電源ケーブルや、GPUの補助電源ケーブルなどを仮配線しました。

取り付けミスがないかを確認するため、一度確認しましたが問題なく動作して一安心しました。

ケースファンを取り付け・配線を整理する

NR200Pにはトップパネルに取り付けるケースファンが2個付属しています。
ケースファン用のケーブルを整理しながらマザーボードに接続しました。

電源ケーブルもケース内で邪魔にならないように面ファスナーと、結束バンドで位置を固定しました。

すべてのパーツが組み上がったので、OSをインストールして完了です。

Mini ITXサイズの小型PCを作る #1 パーツ選び

自宅のメインPCではWindows10を使っているのですが、Windows10 バージョン22H2のサポート期限が2025年10月14日に予定されています。
約2年後にはEOLになるので、メインPCのOSをアップデートする前にWindows11のサブPCを作ってOSの使い勝手を試してみることにしました。

また、自宅にあるPCパーツを活用してコストを抑えながら、Mini ITX規格の小型PCにしてみることにしました。

パーツ選びの方針

今回の小型PCを作るに当たって、方針を考えました。
主目的のWindows11をインストールできることの他に、趣味として、自分の手元にあったパーツを活かすことと、Mini ITXサイズで初めて作ってみることにしました。

  1. Windows11をインストール可能
  2. 自宅で保管していたGeforce RTX 2070を利用できるケースサイズ
  3. Mini ITXサイズのマザーボードを利用
  4. 予算10万円以内を目安にする

選んだパーツ

今回、選んだパーツは以下の通りです。

CPU

CPUは、Ryzen5 4500 Boxにしました。
パーツを選んでいた時期に9,980円という価格が話題になっていたためです。値段は安いですが、6コア12スレッドなのでサブPCとしての性能も十分と考えました。

また、TDPが65Wと最近のCPUでは比較的抑えめの消費電力で、付属のリテールクーラーでの冷却を想定しています。

現在は商品リンクがなくなってしまいましたが、ドスパラWebで購入しました。

www.amd.com

マザーボード

マザーボードは、AMD Ryzen5 4500のAM4ソケットに合わせて、ASRock B550M-ITX/acにしました。Mini-ITXサイズにすると選択肢が少なくなり、B550チップセットの製品から予算にあわせて選びました。

Micro ATXサイズになると選択肢が増えるので、後になってからMicro ATXでも良かったかなと思いました。

www.asrock.com

モリー

安心のドスパラセレクトのメモリーです。最安値の6,920円でした。

www.dospara.co.jp

GPU

以前メインPCで使っていたASUS ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMINGを再利用しました。追加購入はしていません。

SSD

メインのストレージは、WD Black SN770にしました。Mini ITXサイズでケース内のスペースが限られるため、ストレージはシンプルにこのNVMe SSDの1つにしました。

パーツ選び時点では、SSDが安い時期で8,699円でした。

OS

OSはWindows11 Proです。自作PCなので将来的にパーツを組み替えたりすることも考えて、パッケージ版にしました。

PCケース

PCケースはCooler MasterのNR200Pにしました。大きめのグラフィックカードが入り、かつMini ITXサイズのケースなので全体としてはコンパクトになります。

Mini ITXサイズのケースは高額なものが多く迷っていましたが、ケースを選んでいた時期に偶然にもHard Offできれいな中古品を見つけたので購入しました。

電源

電源は、Cooler MasterのMPY-6501-SFHAGV-JPにしました。

Mini ITXサイズのNR200Pに合わせたSFXサイズであることと、ケーブルの取り回しを考えてフルモジュラー式を選びました。

SFXサイズの電源は高額になるので、ここでもMicro ATXサイズのマザーボードでもよかったかなと思いました。PCケース・電源と合わせて選択肢が多くなると、結果的に値段が安く抑えられると思います。

費用の合計

一通りのパーツを購入した合計金額は、95,329円になりました。
パーツごとの価格は時期によって変動するため、2023年10月に購入した場合の値段です。

CPU, メモリー, SSDが安い時期だった一方で、Mini-ITXサイズにしたマザーボード、電源、PCケースが高額になりました。

項目 製品 購入金額
CPU Ryzen5 4500 Box 9,980
マザーボード B550M-ITX/ac 23,200
モリー D4D3200-16G2A2 [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組] 6,920
GPU ASUS ROG-STRIX-RTX2070-O8G-GAMING 0
SSD NVMe WD_Black SN770 NVMe WDS100T3X0E 8,699
OS Windwos11 Pro 21,750
電源 V SFX Gold 650W MPY-6501-SFHAGV-JP 15,980
CPUクーラー Wraith Stealth Cooler 0
PCケース NR200P 8,800
合計   95,329

 

カメラバッグの収納用にランドセルハンガーを使う

ミラーレスカメラとレンズのセットを持ち運ぶためにカメラバッグを使っています。
カメラバッグだけでもクローゼットの中の場所をとってしまうので、ランドセルハンガーを使って保管してみることにしました。

用意したハンガー

クローゼットの扉部分に掛けることを想定して、こちらのハンガーを選びました。
バッグを掛ける部分が少し反っていて、不用意に落ちないようになっています。

届いた状態がこちらです。組み立て式になっています。
製品の断面に若干のバリがありましたが、ケガをしないようにバリをとりました。

設置した様子

クローゼットの扉に取り付けてみました。カメラバッグと日常使いのバッグを2つかけています。
クローゼットの開け締めにも特に影響なく、安定しています。