Synology DS923+のメモリを4GBから32GBに増設する

プライベートクラウドに使っているDS923+のメモリを増設して、パフォーマンスが向上するか試してみました。

用意したもの

DS923+のメモリ仕様

Synology DS923+は、最大で32GBまで増設できます。

www.synology.com

Synologyの公式サイトで互換性が保証されていて、サポートを受けられるメモリを調べることができます。製品保証とテクニカルサポートが受けられるメモリはSynology製のメモリに限られます。

www.synology.com

メモリ(v-color Hynix DDR4-2666MHz 16GBx2 ECC SO-DIMM TES416G26D819K-VKC)

テクニカルサポートを受けられなくなりますが、v-colorのDDR4-2666MHz 16GBx2枚のSO-DIMMを選択しました。
製品保証やサポートを重視される場合は、対象外になってしまうため注意が必要です。


※16GB×2枚が在庫切れで商品ページを表示できなかったため、32GB×2枚の商品ページのリンクです。

交換作業の様子

DS923+は、HDDのドライブベイを外すと内側にメモリの拡張スロットがあります。

標準で取り付けられていた4GB×1枚のメモリを取り外し、16GB×2枚のメモリを取り付けました。

交換前後のリソースモニタの表示です。
交換前は使用率30%でしたが、キャッシュ済みの領域に2.2GBほど使用されており、空き領域が413.6MB(10%)となっていました。

交換後は使用率3%になり、空き領域が29.3GBまで改善しました。

ベンチマーク

10GBASE-T(10Gbps)で接続しているPCから、DS923+に対するRead/Write性能を測定しました。
左がメモリ交換前、右がメモリ交換後です。メモリ上にデータを受け取れるようになったためか、Write性能が改善しました。

 

Intel Atom 230のベアボーンPCにLubuntuをインストールして使ってみる

自宅の片付けをしていたところ、古いベアボーンPCを見つけたので軽量Linuxを使ってリメイクしてみました。

 

リメイクするベアボーンPC

見つけたのは2008年発売のJetway JBC200C91-230Bです。mini-ITXのコンパクトなサイズで、CPUはAtom 230 1.6GHz、メモリー2GB(DDR2-533)のものです。

www.jetwaycomputer.com

 

CPUのAtom 230は当時流行っていたネットブックなどによく用いられていました。
1コア/2スレッドということもあって、パフォーマンスは期待できませんが、軽量な用途向けのものです。

www.intel.co.jp

 

用意したもの

SSD

JBC200C91-230Bには2.5inch HDDが入っていましたが、Read/Write速度を上げて使いやすくするためSSDを用意しました。JBC200C91-230B側がSATA2接続なのでSATA3接続の最大速度は発揮できませんが、HDDよりは高速になります。

CPU用ファン

CPU上のヒートシンクに固定されているファンが時々止まって回らなくなっていたので、同じサイズのファンを用意しました。一般的なCPUファンとして売られているものではなく、ケースファン用のものです。

ケースファン

ケース内部の空気を循環するためのファンも止まっていたため、同サイズのファンを用意しました。

VGA to HDMI 変換アダプター

JBC200C91-230Bには画像出力がD-Sub端子しかありません。自宅のディスプレイにはD-Sub端子のものがなかったので、HDMIに変換するアダプターを購入しました。

DVDマルチドライブ

JBC200C91-230Bは、スリムタイプのDVDドライブを取り付けるスペースがあります。
OSインストール用にドライブを追加することにしました。スリムドライブは近所のハードオフでジャンク品を探してきました。

DVDドライブと接続する各種ケーブルはパソコン工房で購入してきました。

パーツ交換

DVDドライブ

JBC200C91-230BのケースのDVDドライブ部分は金属のパネルが固定されていたので、ペンチで取り外しました。

電源とSATAケーブルを取り付けてから、スリムドライブをネジで固定して取り付け完了です。

SSD

内蔵されていた2.5inch HDDとSSDを交換したところです。ケーブルとネジはHDDに使われていたものをそのまま使いました。
DVDドライブとSSDはケース内部のレールに固定する形になっています。

CPU用ファン・ケースファン

CPUはマザーボード固定になっています。ヒートシンクがついていますが、40mmのファンをヒートシンクにネジ止めする形式になっています。

ケースファンはCPU横の通風孔に固定されていました。マザーボードを壊さないように交換しました。

OSインストール

OSは軽量Linuxの中からLubuntuを選択しました。USBブートに対応していないため、OSイメージを焼いたDVDを使ってインストールしました。

lubuntu.me

ベンチマーク

Geekbench6

Geekbench6を使って測定してみましたが、必要要件の2GBメモリーのギリギリだったため、Out of memoryになり測定完了できませんでした。

Geekbench5

Geekbench6は測定完了できなかったため、あらためてGeekbench5を使って測定しました。
Single-Core Scoreが86、Multi-Core Scoreが128となりました。Atom 230の性能が測定できたので、ジャンクPCを探すときの基準にできそうです。

Let's note CF-LV7のSATA SSD 256GBをNVMe SSD 2TBに交換する

普段使い用のノートパソコンとして中古のLet’s note CF-LV7を購入しました。ストレージにSATA接続のSSD 256GBが使われていて、容量と読み書き速度が心もとなかったのでNVMe接続の大容量SSDに交換してみることにしました。

 

用意したもの

ノートパソコン本体はCF-LV7RDCVSです。
ディスプレイやキーボード等の状態の良いものを中古で購入しました。

kakaku.com

 

SSDはKIOXIAのEXCERIA PLUS G2の2TBにしました。すでに後継製品が発売されているためか、もしくは半導体の供給のせいなのか在庫が少なくなっているようでした。

SSDは時期によって値段が変動するので安価なタイミングを見計らって購入しました。

EXCERIA PLUS G2 - NVMe™対応 SSD | KIOXIA - Japan (日本語)

CF-LV7ではPanasonicが用意しているリカバリーディスク作成ユーティリティを利用できます。今回のSSD交換でもリカバリーディスクを利用するため、USBメモリーを購入しました。

交換作業

リカバリーディスクの作成

SSDを交換する前にリカバリーディスクを作成しました。let's noteの取扱説明書に記載の手順で作業するだけで、リカバリーディスク作成ユーティリティが自動的に作成してくれます。

askpc.panasonic.co.jp

SSDの交換

SSDを交換するためCF-LV7の裏側から開封します。

作業前にバッテリーを外します。

let's noteには開封を確認するための封印シールがあります。開封するとメーカー保証が受けられなくなるので注意しましょう。

中身は比較的きれいな状態でした。かるく埃を掃除してからSSDを取り外しました。

組み込まれていたのはSAMSUNGのMZNLN256HAJQ-00007です。SATA接続で600MB/s程度が理論上の限界値です。

NVMe接続のEXCERIA PLUS G2に交換しました。固定用のネジとテープは流用しています。

この後、CF-LV7の裏蓋を元に戻して交換完了です。

リカバリーディスクを使って新しいSSDにOSをインストール

SSDの交換後にUSBメモリーのリカバリーディスクを使ってOSを再インストールしましいた。

ベンチマーク

CrystalDiskMarkを使ってストレージ交換前後の性能を測定してみました。
KIOXIA EXCERIA PLUS G2はPCIe Gen3.0x4接続なので、3000MB/s程度までパフォーマンスが向上しました。

CrystalDiskMark SAMSUNG-MZNLN256HAJQ-00007 256GB

CrystalDiskMark KIOXIA EXCERIA PLUS G2 2TB