Mac派ではない人のためのモバイル開発環境を作る方法

世間ではMacBookAirが大流行りですね。
僕の周りの人たちも持っている人が大勢います。
僕も4年ほどMacBookを使っているので、
新しいMacBookAirがモバイル開発環境として素晴らしいことは承知しています。


ただ、
「持ち運べる開発環境は欲しいけど、Macは苦手なんだよね。」
とか、
「学生だし、88,800円は急には無理です」
みたいな人もいるんじゃないかなと思います。


なので、MacBookAirを使わずに「そこそこ使えるモバイル開発環境」を「安く」作ってみる事にしました。

開発環境を作る上での目標

  • そこそこ安く
  • 実用に耐える

今回の目標は、「そこそこ安くて使える」モバイル開発環境です。
MacBookAirほどの処理能力はいらないけど、勉強会や外出先で使えるコーディング環境が欲しい人向け。

用意するもの

EeePCをベースに開発環境を作ります。今回はS101を例にしました。
他のEeePCでもOKですが、SDHCカードを使って構築するので、
SDカードリーダ内蔵で、そこからOSを起動できるタイプにして下さい。
手元に使ってないNetBookがあればそれでもいいし、
予算に合わせて中古PCを探してみるのも良いと思います。

SDHCカードには、eeeUbuntu(EeePC用にカスタマイズされたubuntu)をインストールして使います。
これで、EeePC内蔵のHDD/SSDに入っているwindowsを消さずに残しておく事ができるので、
開発環境(SDHCカード)で、躊躇無く色々と試す事ができます。
失敗したら、本体から起動して1からやり直せます。
USBメモリースティックは、SDHCカードにeeeUbuntuをインストールするために使います。
使うのは、環境を構築するときだけです。

eeeUbuntuをインストール

1. eeeUbuntuのisoイメージをダウンロード
  こちらのサイトからeeeubuntu-10.10.isoをダウンロードします。
  ライブCDの部屋 : http://simosnet.com/livecdroom/
2. USBメモリースティックにインストール用ブートイメージを作成する
  UNetbootinというソフトを使って先ほどダウンロードしたisoイメージをUSBメモリー内にブートイメージとしてインストールします。
  USBメモリーをPCにさしてUNetbootinを起動したらdiskimageに先ほどダウンロードしたisoファイルを選択し、install先にUSBメモリーを指定してOKを押します。
  UNetbootin : http://unetbootin.sourceforge.net/
3. EeePCBIOSからUSBデバイスからの起動を許可する設定に変更。
  PCを起動させたらF2を押してBIOSを表示させます。(EeePCはデフォルトで高速起動モードになっているため、BIOSを呼び出すタイミングがシビア。F2連打でいいかもしれません。)
   [Boot]->[Boot Device Priority]->[1st Boot Device]->[Removable Dev.] にしておきます。
  変更したらESCを押して設定を保存して終了。
4. USBのブートイメージを起動して、SDHCカードにeeebuntuをインストールする
  ブート用のUSBメモリーと、SDHCカードをPCに接続した状態でPCを起動させます。
  すると、USBからUbuntuが立ち上がるので(うまくいっていれば)、ダイアログに従ってSDHCカードにeeeUbuntuをインストールします。
  ダイアログの選択などは、こちらのサイトなどを参考に。(例のバージョンが10.04なので多少違いがあるけど、ほとんど同じはず)
  https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Install/InstallUbuntu

BIOSの起動デバイス設定

インストールが完了したら、起動時に自動的にSDHCカードから立ち上がるようにBIOSの設定を変更しておきます。
この設定をしない場合、EeePCを立ち上げると内蔵のSSDからwindowsが起動するはずです。そちらの方が良いという方はそのままで。
F2を押してBIOSを起動したら
 [Boot]->[Hard Disk Drives]->[1st Drive]->[USB:Multi Flash Reader]
 [Boot]->[Hard Disk Drives]->[2st Drive]->[HDD:*****型番***** SSD]
 [Boot]->[Boot Device Priority]->[1st Boot Device]->[Removable Dev.]
 [Boot]->[Boot Device Priority]->[2st Boot Device]->[USB:Multi Flash Reader]
にしておきます。
変更したら先ほどと同じようにESCを押して設定を保存して再起動しましょう。
自動的にSDHCカードからUbuntuが起動されたら成功です。



とりあえず、今回はここまで。
次回はUbuntu上での開発環境構築とか書いてみようかな。